「グルメサイトにも載せているし、Instagramもやっている。それでもホームページは必要?」—— 飲食店のオーナーさまからよくいただく質問です。
答えは「役割が違うので、あると強い」です。 グルメサイトはお店を探している段階のお客様に見つけてもらう場所、 ホームページは「このお店にしようかな」と迷っている段階のお客様の背中を押す場所です。
実際、お客様は来店を決める直前に「営業時間は?」「予約なしで入れる?」「子ども連れでも大丈夫?」を確認します。 その答えが見つからないと、そこで候補から外れてしまいます。 この記事では、来店につながる飲食店サイトに必ず載せたい8つの情報を、優先順位の高い順に解説します。
先に結論:凝ったデザインより「営業時間・アクセス・メニューと価格・写真」の4つが正確で見やすいこと。この4つが揃っていないサイトは、どれだけおしゃれでも来店につながりません。
載せるべき情報①〜④:これがないと始まらない基本情報
① 営業時間・定休日(+「今日やっているか」がすぐ分かること)
最も見られていて、最も間違いが多い項目です。 年末年始・臨時休業・ランチとディナーの間の休憩時間(中休み)まで書かれているかがポイントになります。
- ランチ・ディナーで時間が分かれる場合は、それぞれ明記する
- ラストオーダーの時間を書く(「20:00閉店」だけだと19:50に来店されてしまいます)
- 臨時休業・貸切営業のお知らせを載せられる場所を作っておく
更新できない仕組みで作らないことが重要です。 臨時休業のたびに制作会社へ依頼が必要な作りだと、必ず情報が古くなります。
② アクセス・道順(駅からどう歩くか)
住所と地図を貼るだけでは不十分です。「駅の何番出口を出て、何を目印に、徒歩何分」まで書かれていると、 初めてのお客様の不安がぐっと減ります。町屋・日暮里・南千住のように出口が複数ある駅では特に効果があります。
- 最寄り駅と出口、徒歩の分数
- 目印になる建物やお店(「◯◯銀行の角を左」など)
- 駐車場の有無、近隣コインパーキングの案内
- 自転車で来る方が多い地域なら、駐輪スペースの案内
③ メニューと価格
価格が載っていないと、多くのお客様は候補から外します。 「予算感が分からない店に入るのは怖い」からです。全品でなくて構いません。 看板メニューと価格帯(ランチ◯◯円〜、ディナー予算◯◯円程度)が分かれば十分です。
注意:メニューをPDFや写真画像だけで載せるのは避けましょう。スマホで拡大しないと読めず、検索エンジンにも内容が伝わりません。文字はテキストで書くのが基本です。
④ 料理と店内の写真
飲食店サイトで最も強いコンテンツは写真です。ただし「料理の写真だけ」では足りません。 お客様が知りたいのは「どんな空間か」「一人でも入りやすいか」「席の雰囲気」だからです。
- 看板メニューの写真(明るい自然光で、真上・斜め45度の2パターン)
- 店内の全体像(席の配置と広さが分かるもの)
- 外観(初めての方が「ここだ」と分かるための1枚)
- できれば、作っている人・スタッフの写真
スマホでも十分きれいに撮れます。コツは昼間の窓際で、照明を消して自然光だけで撮ること。 店内の蛍光灯と自然光が混ざると、料理が黄色く濁って見えてしまいます。
載せるべき情報⑤〜⑧:来店の決め手になる情報
⑤ 席数・席のタイプ・利用シーン
「4人で行けるか」「カウンターだけなのか」「個室はあるか」は、予約前に必ず確認される情報です。
- 総席数、カウンター/テーブル/座敷の内訳
- 個室・半個室の有無と最大人数
- 貸切対応の可否と最低人数
- 「おひとりさま歓迎」「テーブルは詰めれば◯名まで」などの一言
⑥ 予約方法(ここが一番の「導線」)
情報を見て「行こう」と思った瞬間に、迷わず予約・連絡できるかで結果が変わります。
- 電話番号はタップで発信できる形にする(画像で置かない)
- ネット予約を使っているなら、全ページから届く場所にボタンを置く
- LINEでの予約を受けているなら、友だち追加の導線も併記
- 「予約なしでも入れます」ならその一言を書く(これも立派な導線です)
導線設計の考え方全般は問い合わせが増えるホームページの作り方で詳しく解説しています。
⑦ 支払い方法
見落とされがちですが、地味に離脱を生む項目です。 「現金のみ」なら必ず明記してください。書いていないとキャッシュレス前提で来店され、 お客様にもお店にも気まずい思いが残ります。クレジットカード、QRコード決済、電子マネー、 使えるものを具体的に挙げておきましょう。
⑧ お店のこだわり・つくり手の紹介
ここがグルメサイトでは書けない、ホームページだけの強みです。 産地や仕入れのこだわり、開店の経緯、店主の人柄。 価格や立地で比べられている状態から抜け出すには、この「選ぶ理由」が必要です。
意外と検索されている「細かい条件」
次の項目は、当てはまるお客様にとっては来店可否を決める条件です。 該当するものがあれば、書いておくだけで機会損失を防げます。
| 項目 | 書いておくと効く理由 |
|---|---|
| 子ども連れの可否 | ベビーカー可・子ども椅子の有無・お子様メニュー。ファミリー層は事前に必ず調べます |
| アレルギー・食事制限 | 相談可能かどうかだけでも明記。対応可の場合は予約時に伝えてほしい旨を添える |
| 喫煙・禁煙 | 店内禁煙/喫煙室あり/加熱式のみ可などを明記(法令上の表示義務にも関わります) |
| Wi-Fi・電源 | カフェでは特に検索される条件。作業利用の可否も併記すると親切です |
| テイクアウト・デリバリー | 対応品目と受け取り方法。近隣のオフィス・住民の需要を拾えます |
| バリアフリー | 段差の有無、多目的トイレ。ご年配のお客様の来店判断に直結します |
グルメサイト・Instagram・ホームページの役割分担
3つは競合ではなく、お客様の検討段階ごとに役割が分かれていると考えると整理しやすくなります。
| 媒体 | 強い場面 | 弱点 |
|---|---|---|
| グルメサイト | 「町屋 ランチ」など、店を探している段階での接触 | 掲載費がかかる/周囲の競合と並べて比較される/掲載内容の自由度が低い |
| 日々の様子・新メニューを届け、ファンとの関係を維持する | 過去の投稿が埋もれる/営業時間などの基本情報を探しにくい | |
| ホームページ | 店名で検索した人に、正確な情報と「選ぶ理由」を届ける | 公開しただけでは見つけてもらいにくい(対策が必要) |
Instagramとの具体的な使い分けはホームページとInstagram、両方やるべき?にまとめています。
Googleビジネスプロフィールとの連携は必須
飲食店の場合、ホームページよりも先に見られるのはGoogleマップです。 「町屋 カフェ」で検索したとき、最初に出るのは地図と店舗情報だからです。
- Googleビジネスプロフィールに営業時間・写真・メニューを登録する
- プロフィールのウェブサイト欄に、自店のホームページURLを設定する
- 営業時間はプロフィールとホームページの両方を同時に更新する(食い違いが一番の不信につながります)
- 口コミには短くていいので返信する
登録手順はGoogleビジネスプロフィールの作り方・活用ガイド、 地域名での検索対策はローカルSEOの基礎で解説しています。
飲食店サイトでよくある3つの失敗
失敗1:オープン時のまま更新が止まっている
価格改定前のメニュー、去年の営業時間、すでに終わったキャンペーン。 古い情報が載っているサイトは、ないほうがマシな場合すらあります。 自分で直せる仕組みか、更新を頼める体制かを、作る前に確認しておきましょう。
失敗2:メニューも電話番号も「画像」で作られている
デザインの都合で文字を画像にしてしまうと、スマホで拡大しないと読めず、電話番号もタップできません。 検索エンジンにも内容が伝わらないため、「町屋 ◯◯(料理名)」で見つけてもらう機会も失います。
失敗3:トップページが写真だけで、情報にたどり着けない
雰囲気重視のサイトで起こりがちです。写真は大切ですが、 スマホで開いて2〜3回スクロールする間に、営業時間・場所・予約手段が見つかる構成にしてください。 スマホでの見え方の確認ポイントはスマホ対応していないホームページが損している理由で解説しています。
まとめ:飲食店サイトは「不安をなくす」ためにある
飲食店のホームページの役割は、賞を狙うデザインを見せることではなく、 来店を迷っているお客様の疑問を、ひとつ残らず消すことです。
- 基本の4つ:営業時間/アクセス/メニューと価格/写真
- 決め手の4つ:席の情報/予約方法/支払い方法/お店のこだわり
- 該当すれば書く:子連れ・アレルギー・喫煙・Wi-Fi・テイクアウト
- Googleビジネスプロフィールと情報を必ず揃える
Longworksでは、荒川区・町屋を中心に飲食店・カフェのホームページ制作をお手伝いしています。 写真の撮り方のご相談や、「今あるサイトのどこを直せばいいか」だけの診断も承っています。 費用の目安は料金ページ、地域の相場感は荒川区のホームページ制作費用をご覧ください。